納骨壇の需要はこれからも拡大するのか?
ご寺院様が納骨壇事業を推進される時、最初にお考え頂かねばならないことは、今後の時代の流れです。この時流をどのように判断するかで、納骨堂の規模や納骨壇の種類、大きさの決定、また、根本的にどのような納骨システムの方法が良いのかの判断を下さねばならないからです。また、納骨壇の申し込み対象者を誰にするかで検討項目も変わってしまいます。例えば、宗旨、宗派関係なく広く一般の方々をも募集するなら、一般的な人口動向などが参考になります。また、お檀家様だけを対象にするなら、その家族構成を追求していけば良いのです。
いずれにしましても共通の時代背景は、
① 少子化、核家族化の傾向
このことが要因で継承不可能な納骨壇が出てきています。
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② 高齢化社会
このことは実感としてお感じ頂いているかと思います。60歳以上の方々の人口は3851万人で日本の人口の約30%になります。
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③ 個人主義、家族意識の薄れ
個人墓や無宗教葬の出現。親は親、子は子といった割り切り感情。しかし、近親者への供養感情は強いものがあるようです。
④ 団塊の世代
次の感心ごとは宗教かもしれません。また、一説では裕福な層でもあるといわれております。
⑤ 独身、単身の方々
日本の45歳以上の未婚の方は3838万人、離別の方は3203万人、であり両者あわせますと単身者の方は7041万人で、全人口の55%にあたります。
ご参考資料
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では納骨壇に対して人々はどう思っているの?
お答えします。一般の方々が納骨ということに対して、どうように思っているのかが分かる、興味深い資料をご紹介致します。方向性を探る一つの参考となるでしょう。
1 今の行政に望むサービス
■ 継承者のいない人や単身者専用の共同納骨堂を作る 44.4%
■ 散骨できる場所を確保・明示し、新たな埋葬方法として提案する 42.7%
■ 国または自治体で、継承者のいない墓を管理する 41.7%
■ 共同納骨堂やロッカー式墓地など、省スペースの墓地を作る 34.4%
■ 継承者のいない人や単身者にも購入できるように期限付き墓地を作る 14.1%
今回の調査では「継承者のいない人や単身者専用の共同納骨堂を作る」「散骨できる場所を確保・明示し、新たな埋葬方法として提案する」という意見が多く、一方、期限付き墓地についての要望は少なく、跡継ぎがいなくても何らかの形で永代供養を望んでいる人が多いことがうかがえます。今後、無縁墓地の増加が予想される中で、後継者のいない人への対応は早急に、且つ慎重になされなければならないと思われます。
また、新たな埋葬形態に期待している事が明らかになり、これらが一般的な慰霊形態の一つになる可能性があることから、その方法について広く情報を与えていく事も必要となるでしょう。
2 一般の方々の納骨に対する感情
次に一般の方々に「納骨壇に求めること」を聞き取り調査をした結果です。
■ 故人の身体の一部、たとえば骨、遺髪、爪などに礼拝できる。
■ 故人を偲べる。
故人の生前の身の回り品、眼鏡、万年筆、補聴器などで回顧できる。
■ 本当の意味での遺骨の永代管理及び永代供養をして頂きたい。
■ 故人のモニュメント。例えば遺影を焼き付けたプレートがあるなど。
■ 仏教的な証。位牌や寺院独自の形式に則ったもので故人を供養できる。
■ 上記の一部、もしくは全部が納められれば納骨壇ではなく“箱”でも良い。
箱の場合は、故人に一つが必要。なぜなら、一人一人に対しての思い入れが違う
からです。
このように仏教から離れたところに多くの感情があるようです。この感情を上手く宗派の教義に則った形として、変化させられることが重要かと思われます。
望まれている納骨壇とはどういうものか?
上記の内容をもとに、今、どのような納骨壇が望まれているのかを考える事が重要です。大枠で捉えれば、今後、少子化、核家族化が進み、納骨壇の継承が困難になってくるという事は間違いないと思われます。
しかし、代々続いていくご家庭もあります。この両者を上手に両立させ、限られたスペースを有効に使う事を考えねばなりません。
【代々継承される納骨壇】
これからは、1世帯当たり多くの納骨はないと推測できます。多くとも4〜6躯程度のご遺骨の数かと思われます。したがいまして、大きな納骨壇は不要かと思われます。貴院地域の骨壺サイズを参考に納骨壇の大きさを決定するなどされてはいかがでしょうか。
【御夫婦用の納骨壇】
時代の考え方として、子供がいても面倒をかけたくないという思いもあるようです。又、勤務先などの都合で子供と同居できない、海外赴任などで将来の定住先がよめない、などの理由も要因となり、夫婦壇を希望する世帯も増えてきているといわれています。
【独身者、単身者用の納骨壇】
典型的な事例として、独身女性だけを対象にした永代供養墓などが上げられます。
又、単身者として、離婚によりその立場になられた方や独身主義の方、嫁ぎ先の墓に入りたくない方など、多くの理由でこれらの立場の方はおられるようです。
西林寺様
【全お檀家様の分骨納骨壇】
すべてのお檀家様に分骨をして頂きます。このことにより他所に墓地や納骨壇をお持ちのお檀家様であっても、永遠に手継寺との関係を持つ事ができます。また、この事が寺壇関係の強化にも繋がるのではないでしょうか。
圓勝寺様
【永代相続壇】
墓地や納骨壇をお持ちのお檀家様で「家が継承できない」方々を対象にされた新たな参詣空間です。簡単に申しますと該当家の受継がれてきたお仏壇(御法義)を、お寺でお護りするという考え方です。
御法義永代相続堂
