納骨壇の改革案 of 納骨壇戦略会議

納骨壇の克服すべき問題点はあるのか?  
納骨壇事業は多くの問題点も抱えています。しかし、その問題点に適切な対策を施すことが大切です。そして、できるだけデメリットを少なくし、寺院運営の一端を担う納骨壇事業を目指すべきだと思います。
『納骨壇は、お寺の施設だから儲けなくていいんだ。』とおっしゃるご寺院様も、決して少なくはありません。しかし、きれいごとだけで済まなく、その考え方が大きな負担となっている納骨堂が、多く存在ことも事実です。お檀家様のご要望をできるだけ多く取り入れ、寺院側の負担をなくす納骨堂が本来の理想的な姿なのです。

1 納骨冥加金
一般的には、納骨壇1基に対しての冥加金となります。これは、墓地にならった冥加金システムです。ここに納骨壇の大きな問題点があります。墓地であれば野外で大きな墓石に守られ、また、遺骨は土に還り無くなってしまいます。反面、納骨壇は1霊ずつ形が残り、遺骨を預かるという大きな責任が、納骨される都度に増えてきます。また、納骨壇を設置された時には大きな冥加金が入ってきますが、次の世代では納骨堂を維持する経費捻出が負担となってきています。納骨壇1基の冥加金システムから、ご遺骨1霊ごとの冥加金システムに変更することが必要ではないでしょうか。

2 参拝形式
お檀家様側の生活様式も、大きく変わってきています。できれば、24時間いつでも参拝できる方がいいのですが、しかし、そういう訳にもいきません。互いに納得のいく時間制参拝を導入する必要があります。また、お花や蝋燭など亡き故人を思い、自分たちのスタイルで供養したい、偲びたいという思いも強いかと思われます。これらも、お檀家様の気持ちを害さない配慮が必要です。
3 永代納骨の実現
これは、大変重要な課題であります。お檀家様の心の底の思い(本心)は、永遠にご寺様で預かって頂き、供養してもらいたいということかと思います。現実として納骨壇で永遠にお預かりするということは、納骨堂運営上も好ましくないのですが、何かの形で表すことが大切です。


理想の納骨壇に欠かせないポイントとは?  
様々な角度から納骨壇事業を考えてまりましたが、では、理想の納骨堂とはどういったものでしょうか。それは、すべての環境の方々を受け入れられる納骨堂です。そして、単なる遺骨を安置する建物ではなく、そこからご宗派の御教えが受けられるような環境が必要です。それが、他寺様との差別化となり納骨堂事業の成功へと繋がると思われます。
しかし、すべての環境の方々を受け入れる納骨堂は、大変難しいことです。どこかで規則を作り統制をとらないと、運営自体が成り立ちません。次に幾つかの対応策を上げさせて頂きました。

1 自由な参拝
24時間体制は無理なことです。また、お檀家様のご要望もないと思われます。しかし、日中に好きな時間に参拝したいというお気持ちは強いと思われます。そこでご寺院様のご負担にならないような “総参拝方式” を採用します。納骨堂には入らず外部より参拝をして頂きます。例えば、ガラス越しに納骨堂お仏壇を望み、お花や線香などお供えもして頂けます。納骨壇への直接参拝は、事前申し込み制とします。

2 継承不能のご遺骨と分骨納骨
継承不能となり決められた期間を過ぎた納骨壇のご遺骨は、ご本山もしくは境内地の合祀場所へ移骨します。(各派御本山納骨がよろしいかと思います。)ただ、合祀するだけでは意味がありません。貴院のお檀家様であった証として “分骨” を致します。これは、お亡くなりになられた時に行っておきます。(絶家前)この分骨制度は、全お檀家様を対象にして頂くとよいと思われます。このことで他所で墓地や納骨壇をお持ちの方とも、強い寺檀関係が築けます。分骨場所は、納骨堂のお仏壇の一画などを使えば、新たに設ける必要は無くなります。

3 各家壇
通常の納骨壇を配置する訳ですが、お檀家様の家族構成を考慮に入れ、種類をどのようにするかの検討は重要です。

4 その他
その他の検討としまして永代相続壇の設置などがありますが、状況に合わせての検討が必要です。